相続人が多数おり、遺産のほとんどを不動産が占めていました。相手方より、特別受益の主張をされ、依頼者の相続分はないと言われている状況でした。

遺産分割調停で粘り強く話し合いを重ねた結果、法定相続分を基本とした遺産分割が実現し、円満に解決をすることができました。

病院に緊急搬送されたところ、癌で余命数ヵ月と宣告されました。近隣に身寄りがなく、死後の家の片付けや諸々の契約の解約を頼める人がいない状況でした。

最初に、財産管理契約を締結し、医療費の支払や、税金・社会保険料の支払等を行いました。その後、公正証書遺言を作成するとともに、死後事務を契約しました。ご本人の死後、遺言書の基づく、被相続人が望んでいた内容の相続を実現しました。また、死後事務として、家（賃借物件）にあった物の片付け、公共料金や携帯電話の解約等を行いました。突然の余命宣告という状況でしたが、遺言と死後事務により、被相続人の生前の意思を実現することができました。

兄が交通事故に遭い、意識不明となりました。交通事故の処理をして、保険金を受け取った上で、医療費等の支払をする必要があったが、弟も判断能力が低下しており、自身で成年後見人となれる状況ではありませんでした。

成年後見人の選任の申立てを行い、当職が成年後見人として選任されました。選任後、転院の手続や交通事故の処理を行い、諸々あった課題を解決しました。