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四十九日法要の香典について参列者と喪家が知っておくべきこと

四十九日法要の参列者は、喪家が辞退しない限り、香典を持参する習わしになっています。

この記事は、四十九日法要の香典について参列者と喪家が知っておくべきことについて説明します。

参考になれば幸いです。

[ご注意]
記事は、公開日(2020年3月19日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。

四十九日法要とは?

四十九日とは、亡くなった日(地域によっては亡くなる前日)を1日目として49日目に行う法要のことをいいます。

最近は、本来の四十九日の前の週末に開催されることが多いです。

四十九日法要は、親族のみで行われることが多いです。

四十九日法要について詳しくは四十九日法要について遺族と参列者がそれぞれ知っておくべきことをご参照ください。

香典とは?

香典とは、死者の霊前に供える香(線香)に代わる金銭のことをいいます。

香典は、通夜または葬儀に参列する際だけでなく、法要に参列する際も持参して受付で渡します。

なお、法要の案内を受けていない場合は、香典を送る必要はありません。

法要の案内を受けたが、都合がつかず参列できない場合は、郵送で香典を送ります。

四十九日の香典の金額の相場

四十九日の香典の金額の相場は、故人との関係や、参列者の年齢によって下の表のとおり異なります(単位は円)。

表の見方についてですが、例えば、故人が参列者から見て親の場合は、故人から見て子供に当たるので、下の表の「故人からみた関係」の列が「子供」の行を確認します。

なお、姻族(義理の親族)の場合も香典の金額に大きな差はないので、下の表を参考にして構いません。

例えば、配偶者の親が亡くなった場合の香典の金額は、実の親が亡くなった場合と同様、下の表の「故人からみた関係」の列の「子供」の行を確認します。

また、夫婦で出席する場合は、合計額を一つの香典にまとめます。

故人からみた関係 20代 30代 40代以上
子供 10,000~50,000 20,000~50,000 50,000~100,000
3,000~10,000 5,000~30,000
兄弟姉妹 10,000~30,000 10,000~50,000
甥姪 5,000~10,000 5,000~20,000 10,000~30,000
友人・知人 2,000~5,000 5,000~10,000
上司 1,000~5,000 3,000~10,000
同僚 1,000~10,000

なお、未成年者が四十九日法要に参列する場合、通常、親が一緒でしょうから、香典はいりません。ただし、故人が未成年者の友人の場合は、親が出席しない場合もあるでしょうから、その場合は、少額でも香典を用意した方がよいでしょう。友人と連名で構いません。

四十九日の香典袋(不祝儀袋)

四十九日の香典袋(不祝儀袋)の水引、表書き、名前、中袋(内袋)について、以下、説明します。

水引

水引とは、進物用の包み紙などを結ぶのに用いられる、細い紙縒り(こより)に糊をひいて乾かし固めたもののことをいいます。

水引の結び方には、祝儀用の「蝶結び」と、不祝儀用の「結び切り」、どちらでも使える「あわじ結び」(あわび結び)があります。

香典袋には、「あわじ結び」か「結び切り」のものを使用します。

水引が袋に印刷されたものもあり、これは、通常、袋に入れる金額が1万円未満の場合に使用します。

1万~3万円であれば、印刷ではなく、黒と白の紐のものを使用します。

3万円を超える場合は、同じく印刷ではなく、双銀(2本の紐が両方とも銀色のもの)のものを使用します。

表書き

表書きとは、水引の上に書く文字のことです。

四十九日法要の香典の表書きは、宗派によって異なります。

浄土真宗の場合は、「御佛前」(御仏前)と書きます。

それ以外の宗派の場合は、「御霊前」と書きます。

宗派が分からない場合は、仏式なら宗派によらず使用できる「御香典」または「御香料」を用いるとよいでしょう。

神式やキリスト教式の場合は、「御霊前」と書くことが多いです。

ただし、キリスト教のプロテスタントの方の中には、「御霊前」に抵抗がある人もいるようなので、キリスト教の場合は「御花料」「御ミサ料」「弔慰金」等の方が無難です。

神式は、「御霊前」で問題ありませんが、ほかに、「御神饌料」や「御玉串料」という書き方もあります。

また、お通夜や葬儀の香典の表書きは、薄墨(うすずみ。薄い色の墨)で書きますが、四十九日の場合は、通常の濃墨で書きます。

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名前

名前は、水引の下にフルネームで書きます。

表書きと同様、四十九日の場合は、通常の濃墨で書きます。

夫婦で参列する場合でも、故人が夫の血縁や友人・知人の場合は、夫の名前だけを書きます。

故人が妻の血縁や友人・知人の場合は、連名でも夫の名前だけでも構いません。

連名の場合は、夫の名前を右に、妻の名前を左に書きます。

妻の名前は、下の名前だけを書き、名字は書きません。

妻が夫の代理で出席した場合は、夫の名前だけを書き、その左下に少し小さめに「内」と書きます。

3人の連名の場合は、代表者の名前を中央に書き、残りの2人の名前をその左右に書きます。

4人以上の連名の場合は、「株式会社○○ 一同」や「友人一同」等と書きます。

このようにまとめた場合は、全員分のフルネームを書いた紙を香典袋に同封します。

中袋(内袋)

中袋(内袋)は、地域によっては使わない風習があります。

地域の風習に合わせましょう。

中袋には、表に金額、裏に住所、氏名を書きます。

金額は、中央のやや上寄りに書きます。

金額を書く前に「金」と書きます。

そして、金額の漢字は大字を使います。

香典で主に使われる金額の大字は、下の表のとおりです。

通常の漢字 大字
拾、什
仟、阡

なお、「圓」の下に付ける「也」は、付けても付けなくても構いませんが、不祝儀では付けないという風習の地域もあるので、付かない方が無難です。

裏側には、郵便封筒の裏側に送り主の住所、氏名を書くのと同じように、住所、氏名を書きます。

住所は郵便番号から書きます。

また、中袋がない場合は、住所、金額を外袋の裏側に書きます。

外袋の裏側の左下の辺りに、住所を右側、金額を左に書きます。

香典に入れるお札は新札でもいいが、旧札の方が無難

お通夜や葬儀の際の香典と違って、法要の際の香典は新札でも大きな問題はありません。

お通夜や葬儀の際の香典に新札を入れてはならない主な理由は、新札を用意していたということは、亡くなることを予見していたと思われる可能性があるためとされています。

この点、法要は、お通夜や葬儀と違って、予定された日に行われるので、新札を用意していても、このような問題は生じません。

しかし、新札は慶事に用いられるものなので、やはり、香典にはふさわしくなく、旧札の方が無難であると言えます。

新札を用意してしまった場合は、折り目を付ければ問題ありません。

お札の入れ方

お札の向きは、肖像画が裏側になるように入れます。

上下については諸説あるので、地域の風習があればそれに従います。

なお、中袋が中包み(奉書紙)になっている場合、表と裏が分かりにくいですが、ざらっとした面が裏で、つるっとした面が裏です。

香典の包み方

水引が印刷されているものは封筒になっているので問題ありませんが、水引が紐になっているものは、和紙で包むようになっています。

不祝儀の場合は、最後の折り込み口を上から下に被せるように折ります。

祝儀袋とは反対なので、気を付けましょう。

そしてさらに、香典袋を袱紗(ふくさ)で包みます。

ふくさとは、絹布を表裏二枚合わせ、または一枚物で、ふろしきより小さい方形に作ったものです。

ふくさは、祝儀でも使いますが、不祝儀で使うものとは色と包み方が異なります。

不祝儀では派手ではない色を、祝儀では暖色系のものを主に使いますが、紫はどちらでも使えるとされています。

ふくさは、次の手順で包みます。

  1. ふくさの四隅が、ひし形になるように置く
  2. ふくさの中央よりやや右側に香典袋を置く
  3. 四隅を、右、下、上、左の順で折りたたむ
  4. 右側のはみ出した部分を内側に折り返す

四十九日の香典の渡し方、渡す時にかける言葉

香典を渡す前に、ふくさを開いて、香典を取り出し、ふくさをたたみます。

香典は、表の面を上にし、香典を渡す時に表書きと名前が相手から見て読みやすい向きになるように持ち、たたんだふくさが香典の下になるように重ねて両手で持ちます。

この状態で、受付にて香典を渡します。

渡す時に、一言、お悔やみの言葉(「この度は誠にご愁傷様でございます」「この度は突然のことで(心よりお悔やみ申し上げます)…」等)をかけるとよいでしょう。

また、「どうぞ御霊前(ごれいぜん)にお供えください」というような短い言葉でも構いません(なお、浄土真宗では、御霊前ではなく御佛前(ごぶつぜん)と言います)。

四十九日の香典をいらないと辞退されたら

喪家が香典を辞退することがあります。

お通夜や葬儀では受付で辞退を告げられることもありますが、四十九日で香典を辞退する場合は、通常、案内状にその旨の記載があるでしょう。

辞退された場合は、香典を用意する必要はありません。

香典の代わりに何かを贈りたい場合は、供花や供物を手配してもよいでしょう。

ただし、供花や供物を手配する前に、喪家にその旨を確認しましょう。

供花や供物についても辞退されるということであれば、その意思に従いましょう。

何も力になれないのは心苦しいということであれば、法事後に、喪家を労う手紙を送るとよいでしょう。

なお、香典を辞退された場合でも、用意された引き出物は頂くのが礼儀とされています。

また、お通夜や葬儀で香典を辞退された場合でも、四十九日の際に改めて辞退の連絡がなければ、香典を用意すべきです。

四十九日も香典返しはある?

お通夜や葬儀の香典に対しては、忌明けに香典返しを送るという習わしになっていますが、十九日法要が終われば忌明けなので、四十九日の香典へのお返しは、後日送る必要はなく、当日に引き出物を渡されます。

また、お通夜や葬儀の香典返しについても、この時に一緒に渡されることが多いです。

四十九日法要に参列する際の服装

四十九日法要に参列する際の服装については喪服について喪家と参列者が知っておくべきマナー等の重要な知識をご参照ください。

まとめ

以上、四十九日法要の香典について参列者と喪家が知っておくべきことについて説明しました。

身近な方が亡くなると、法要だけでなく、役所や相続関連の手続きも必要です。

こちらの記事も参考にしてください。

親が亡くなった時の手続きや連絡先についてわかりやすく丁寧に説明

※親以外の方が亡くなった場合も参考にしていただける内容になっています。

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この記事を書いた人

株式会社鎌倉新書 いい相続

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