弁護士監修記事

法事・法要のお返しの引き出物について施主が知っておくべきこと

法事・法要に参列してくださった方には、お礼の気持ちを込めて引き出物をお渡しするのが習わしになっています。

この記事では、法事・法要のお返しの引き出物について説明します。

是非、参考にしてください。

[ご注意]
記事は、執筆日時点における法令等に基づき解説されています。
執筆後に法令の改正等があった場合、記事の内容が古くなってしまう場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをお勧めします。

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法要とは?法事とは?

法要とは、元々は仏教用語なのですが、現在は、死者の魂を追善供養するための仏事という意味で使われています。

法要では、お坊さんを呼んで読経してもらい、喪家や参列者が焼香します。

法要には、初七日法要、四十九日法要、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌などがあります。

法要の後には、お斎(おとき)と呼ばれる会食があり、法要からお斎までを法事といいます。

もっとも、法要と法事が厳密に使い分けられることは日常ではほとんどなく、同じ意味として使われるケースが多いです。

「法事のお返し」とは?

「法事のお返し」とは、法事に参列して故人を供養してくれたお礼として、法事の終わりに参列者に渡す引き出物のことをいいます。

法事に参列できず香典を送ってくれた人には、郵送します。

郵送する場合を「お返し」と言って、当日持ち帰ってもらうものを「引き出物」と呼び分けることもありますが、この記事では「お返し」と「引き出物」を特に区別しないものとします。

なお、関西では「粗供養」、中国地方、四国、九州では「茶の子」と呼ばれることが多いです。

「法事のお返し」は誰がする?

法事のお返しは、通常、法事の施主がします。

ただし、施主の兄弟や身内が用意して渡す地域もあります。

粗供養とお供えの違い

たまに、粗供養とお供えの違いを質問されることがありますが、粗供養はお供えのお礼です。

また、粗供養に似たものに「満中陰志」(まんちゅういんし)がありますが、満中陰志は、通夜や葬儀に参列してくれた人や参列できずお供えを送ってくれた人へのお礼の品のことをいいます。

「法事のお返し」と「香典返し」の違い

香典返しとは、通夜や葬儀に参列してくれた人や参列できず香典を送ってくれた人へのお礼の品のことをいいます。

香典返しは原則としては忌明け(四十九日法要の後)に送ることになっていますが、最近は通夜や葬儀の当日に香典返しを渡す「当日返し」(即日返し)も増えています。

香典返しが当日返しでない場合、四十九日法要に参列した人は、通常、法事後に香典返しと法事のお返しの両方を受け取ることになります。

なお、香典返しは、関西では「満中陰志」(まんちゅういんし)、中国地方、四国、九州では「茶の子」と呼ばれることが多いです。

「法事のお返し」の金額の相場

法事のお返しの金額の相場は、2,0005,000です。

よく質問されるのは、1,000円、500円、200円ではどうですかということです。この点について、1,000円以下安価すぎるという印象が与えてしまうおそれがあります。値段がすべてではありませんが、忙しい中、供養に来てくれた気持ちを汲んで、それなりのものをお渡しするようにしましょう。

「法事のお返し」のタブーとマナー。おすすめの好適品は?

法事のお返しのタブーには、次のようなものがあります。

  • お酒
  • 昆布
  • かつお節

なお、加工食品の原材料にこれらが入っていても気にしなくて構いません。そこまで神経質に考えなくても大丈夫です。

また、タブーとまでは言いませんが、商品券、ギフトカード、ギフト券については、額面があからさまに分かってしまうため、マナーとして、避けた方が無難でしょう。

法事のお返しに関するその他のマナーとしては、不祝儀へのお返しですから、「後に残らないもの」にすべきです。

次のようなものは人気があるようで、法事のお返しの好適品としておすすめです。

  • お菓子
  • 洗剤
  • 海苔
  • カタログギフト
  • お茶
  • コーヒー
  • タオル

引き出物に引き菓子を付けると喜ばれる

引き出物がお菓子以外のものの場合は、引き出物のほかに、引き菓子として、おしゃれなお菓子をつけると喜ばれます。

値段は1,0003,000円程度のものがよいでしょう。

「法事のお返し」の人気店

法事のお返しの手配先としては、次のような店が、インターネットでよく検索されていて人気があるようです。

「法事のお返し」に添えるお礼の手紙(挨拶状)の文例

粗供養にはお礼の手紙(挨拶状)を添えます。

以下、文例を示します。

この度の当家法事に際しましては、過分なお心遣いをいただきまして、誠にありがたく厚くお礼申し上げます。

ささやかではございますが、お礼のしるしに心ばかりの品をお贈りさせていただきました。ご受納いただければ 幸いかと存じます。

簡単ではございますが まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

令和○年○月

○○○○(施主の氏名)

「法事のお返し」には「のし」のない紙を掛ける

法事のお返しに「のし」(熨斗)を付けてはなりません。

熨斗は祝い等の進物に添えるものであり、弔事には不適切だからです。

法事のお返しの包装は、本来、品物に紙を掛けてその上に水引を結びますが、現在は、水引が印刷された紙を品物に掛けるだけものが主流です。

このように水引が印刷された紙のことを「掛け紙」といいます。

なお、掛け紙のことを「のし」と呼ぶ人がいますが、「のし」とは、下の図のような飾りのことをいいます。

水引の結び方には、主に、蝶結び(花結び)、結び切り、あわじ結び(あわび結び)の3つの種類がありますが、法事のお返しには、通常、結び切りが使われます。

結び切りとは、下の図のように、本結び(堅結び、真結び)で結んだ紐の2つの端を放したままにしておく結び方のことです。

法事の引き出物の水引の色は、全国的には、下の図のような黒と白のものが一般的です。

しかし、関西では、下の図のような黄と白の水引が一般的です。

また、一周忌までは黒白か双銀(紐が両方とも銀のもの)、三回忌以降は青白か黄白を用いるとする説もあります。

仏式では蓮が描かれている掛け紙を用いることが一般的ですが、蓮の絵が無くても構いません。

水引の上に書く表書きには、「志」と書きます(関西では「粗供養」、中国地方、四国、九州では「茶の子」と書きます)。

また、水引の下には、施主の名前を書きます。

名字だけでも構いませんし、フルネームでも構いません。

なお、包装の仕方については、内掛けと外掛けがあります。

内掛けとは包装紙の内側に水引付きの紙を掛ける方法で、外掛けとは包装紙の外側に水引付きの紙を掛ける方法です。

送付する場合は内掛け手渡しする場合は外掛けが一般的です。

引き出物はお坊さんにも渡す?

引き出物は通常、お坊さんにも渡します。

参列者に渡すものと同じもので構いません。

まとめ

以上、法事のお返しについて説明しました。

身近な方が亡くなると、法事関連の手続きだけでなく、役所や相続関連の手続きも必要です。

こちらの記事も参考にしてください。

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