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喪服について喪家と参列者が知っておくべきマナー等の重要な知識

通夜や葬儀、告別式は、故人の冥福を祈り、故人との最後の別れを惜しむ厳粛な場です。 このような場には、それに相応しい服装があります。 この記事では、喪服について説明します。 参考になれば幸いです。

[ご注意]
記事は、公開日(2020年3月5日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。

喪服とは?

喪服とは、お通夜、葬儀、告別式、法事などで、喪家や参列者が着用することがマナーとされている黒い服のことをいいます。

喪服の3段階の格がある

喪服の格は、上から順に次の3つの段階に分けられます。
  • 正喪服
  • 準喪服
  • 略喪服
男性の正喪服は和装かモーニングコートですが、正喪服を着用するのは、よほど大規模な葬儀の喪家だけです。 一般のお通夜・葬儀では、喪家も参列者も準喪服を着用するのがマナーとなっています。 略喪服というのは平服(ダークスーツ等)のことで、お通夜の参列者は略喪服でも許容されるとされていますが、やはり、用意できるのであれば準喪服を着用した方が望ましいでしょう。 なお、一般的に、七回忌以降の法事では、喪家も参列者も略喪服でよいとされています。 しかし、どの法事から略礼服にするかは、地域によっても喪家によっても異なるので、案内状に平服でと記載されていれば平服(略喪服)にするとよいでしょう。 なお、以下、この記事では、特に断りのない限り、「喪服」は「準喪服」を指すものとして説明します。

男性の喪服

男性は、無地で光沢のないブラックスーツがよいでしょう。 上着はシングルでもダブルでも構いませんが、パンツの裾はシングルがよいです。 ワイシャツは、白の無地で、襟はレギュラーカラーまたはワイドカラーのもので、袖はカフスボタンの必要ないものか、カフスボタンをする場合は黒(留め具はシルバー)にしましょう。 ネクタイは、黒の無地で光沢のないもので、結び目にディンプル(くぼみ)を作らないようにしましょう。 また、ネクタイピンは不要です。 ベルトは、黒で無地で光沢がなくバックルが目立たないものか、または、黒のサスペンダーを着用します。 靴も光沢のない黒の無地でバックルのない紐靴にしましょう。 内羽根のストレートチップがあれば、それにしましょう。 靴下も黒の無地を履きましょう。

女性の喪服

女性の場合も同様にブラックフォーマルスーツが準喪服です。 ジャケットの下に着るものが見える場合は、それも黒で、胸元が開いていないものを着用します。 スカート丈は膝下5cm~ふくらはぎ位のものがよいでしょう。 靴は、シンプルな黒のパンプスで、ストッキングは、黒の薄手(30デニール以下)がよいでしょう。 バッグもやはり黒で光沢や飾り気のないものがよいです。 アクセサリーは真珠で一連のものがよいです。 派手なネイルをしている場合はオフした方がよいでしょう。

小物(男女共通)

数珠とハンカチがあるとよいでしょう。 数珠は宗派によって異なりますが、一連タイプのものであれば、どの宗派でも大丈夫です。 ハンカチは、黒または白の無地がよいです。

学生・子供

学生は制服がある場合は制服を着用します。 制服の色が明るい場合やチェック柄の場合でも問題ありません。 幼稚園児も制服でも問題ありません。 七五三の洋服があって、それがまだ入るのであれば、その服でもよいでしょう。 学生で制服がない場合、成長期の終わった高校生以上であれば、大人になっても着られるので、喪服を購入してもよいでしょう。 小学生や中学生で制服がない場合は、地味な色のシンプルなデザインの服を着るとよいでしょう。 白シャツに黒かグレーのズボン・スカートのような感じがよいでしょう。 赤ちゃんについては、参列を控えるのが無難ですが、事情があって参列させる場合は、なるべく地味な色合いものを着せましょう。

喪服がない場合はどうすればよい?

喪服がない場合で、お通夜や葬儀に間に合わせたい場合、次の3つの対処法が考えられます。
  • 即日仕上げが可能な店で購入する
  • 同じくらいの体型の人から借りる
  • レンタルを利用する
喪服を持っていない場合は、社会人としては一着持っておいた方がよいでしょうから、購入してもよいでしょう。 大手の紳士服量販店では、通常、即日仕上げに対応しています(女性ものも販売しています)。

まとめ

以上、喪服について説明しました。 身近な方が亡くなると、お通夜だけでなく、役所や相続関連の手続きも必要です。 こちらの記事も参考にしてください。 親が亡くなった時の手続きや連絡先についてわかりやすく丁寧に説明 ※親以外の方が亡くなった場合も参考にしていただける内容になっています。

この記事を書いた人

株式会社鎌倉新書 いい相続

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