弁護士監修記事
エンディングノートのおすすめ14選!市町村の無料配布/PDF/アプリ

死を意識する年齢になると、自分にもしものことがあったときに、家族に迷惑がかかるのではないかと心配になることはありませんか?
また、自分の人生を振り返りたいとか、周囲の人の感謝の気持ちを何かに書き留めておきたい思う人もいるでしょう。
この記事では、死への不安を解消し、自分の人生を振り返り、周囲の人に感謝を伝えるおすすめのエンディングノートについて説明します。
是非、参考にしてください。
[ご注意]
記事は、執筆日時点における法令等に基づき解説されています。
執筆後に法令の改正等があった場合、記事の内容が古くなってしまう場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをお勧めします。
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エンディングノートとは?
エンディングノートとは、死や記憶力・判断能力・意思疎通能力に問題が生じる病気を患った場合等に備えて、様々なことを記しておくノートのことです。
エンディングノートは、主に、次のような目的で作成されます。
- 死後の手続きをする場合や、認知症等によって記憶力・判断能力・意思疎通能力に問題が生じて家族等のサポートを受けることになった場合に、自分の希望や必要な情報等をエンディングノートに取りまとめておくことで、周囲の人にあまり負担を掛けずに、かつ、自分の希望を実現しやすくするため(生前においては自分のための備忘録も兼ねる)
- 自分の人生のライフイベント等について書き記すことで、人生を振り返るため
- 周囲の人への感謝の気持ちを書き記し、気持ちが伝わるようにするため
このような目的でエンディングノートを作成することが一般的ですが、これ以外の目的を含めて作成しても構いませんし、これらすべての目的を網羅するものでなくても構いません。
エンディングノートに決まりはなく、自由に記載すればよいのです。
ただし、何の目的でエンディングノートを作成するのか、目的を明確にすることで、エンディングノートの意義は深まることでしょう。
エンディングノートの形式
エンディングノートは、市販の大学ノート等に自由に書いても構いませんが、専用の書式もあるので利用すると便利でしょう。
専用書式のものは、書店やインターネットでも300円~5000円程度で販売されていますし、市町村によってはオリジナルのエンディングノートを無料配布しているところもあります。
また、エンディングノートの書式のPDFファイルを無料でダウンロード配布しているウェブサイト等もあるので、印刷して利用することも可能です。
また、エクセルやワードの書式のものもあり、書き直したくなったときに、手書きよりも修正が容易です。
さらに、スマートフォンアプリのものもあるので、パソコンよりもスマートフォンの方が使い慣れているという方は、アプリを利用してもよいでしょう。
しかし、エンディングノートは、遺族にとっては形見にもなります。
形見として考えた場合は、筆跡から故人をしのぶことができる手書きの方が適しているといえるでしょう。
おすすめエンディングノート10選
おすすめのエンディングのノートを次の形式ごとに紹介します。
- 手書き(現物、PDF)
- パソコン(エクセル、ワード)
- アプリ(スマートフォン、タブレット端末)
以下、それぞれについて説明します。
手書き(現物、PDF)
まず、形見としての役割も考えた時に最もおすすめする、手書きのエンディングノートについて紹介します。
前述のとおり、無償配布している市町村もあるので、役所に問い合わせてみるとよいでしょう(有料の場合もあります)。
現物のエンディングノートは、その市町村の居住者だけに配布されていますが、ダウンロードはその市町村に住んでいなくても可能です。
狛江市と府中市のエンディングノートが以下のリンクからダウンロードできます。
なお、巻末に各種相談窓口が記載されていますが、その市町村に住んでいる人用のものなので、別の市町村の書式を利用する際はご注意ください。
製本されているエンディングノートでは特定のページだけ修正したくてもページの差し替えが難しいですが、PDFファイルを印刷してファイリングしている場合は容易にページの差し替えが可能です。
なお、市町村の配布しているエンディングノートは、市販のものよりも項目やページ数が少ない傾向があります。
物足りない場合は、市販のエンディングノートも検討するとよいでしょう。
市販のものは300円~5000円くらいで売られています。
人気の高いものをいくつか紹介します。
- コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート
- もしものとき、身近な人が困らないエンディングノート 令和版
- コクヨ 便箋 遺言書キット 遺言書虎の巻ブック付き
- 「もしも」の前に作っておきたい エンディングノート
- もしもに備える安心ノート
パソコン(エクセル、ワード)
手書きが苦手な人や、何度も書き直したい人はワードやエクセルの書式のものが便利です。
もしもの時に、パソコンの中に保存してあるエンディングノートが誰にも発見されないということがないように、作成したら印刷して、見つけてもらいやすい場所に置いておくとよいでしょう。
以下のものはすべて無料なので、ダウンロードしてみて気に入ったものを利用するとよいでしょう。
- Microsoft Office スタイルカタログ(ワード)
- ラプラージュ綜合法務事務所(ワード、PDF)
- 日刊葬儀新聞(ワード、ODT、PDF)
- 終活サイト「終の流儀」(エクセル、ワード、PDF)
- 仏壇版売店「百人百想」(ワード、PDF)
アプリ(スマートフォン、タブレット端末)
アプリは、スマートフォンやタブレット端末で気軽に作成でき、動画や音声、画像をアップロードしてアルバムを作ることが出来るものもあります。
注意点としては、アプリで作成したエンディングノートをどのようにして家族に共有するかという点です。
アプリでエンディングノートを作成していることを家族が知らなければ見つけることは難しいでしょうし、知らせていた場合でも、端末を開くのにパスコード等でロックをかけている場合は、ロックの解除方法を知らなければ、見つけることはできません。
家族に同じアプリで共有できるものもありますが、利用は無料でも共有にはお金がかかるものもあるので、ご注意ください。
ここでは、次の2つのアプリを紹介します。
まとめ
以上、エンディングノートについて説明しました。
エンディングノートは、2011年に公開された同名の映画によって一般に知られるようになりました。
映画を見たことがない人は、作成前に鑑賞してみるのもよいかもしれません。
また、終活全般については、「終活によって誰にも迷惑を掛けずに人生を美しく締め括る方法」をご参照ください。