弁護士監修記事

粗供養とは。法事の施主が知っておくべき粗供養についての全知識

法要に参列してくださった方には、お礼の気持ちを込めて粗供養をお渡しするのが通常です。

この記事では、粗供養について説明します。

是非、参考にしてください。

[ご注意]
記事は、執筆日時点における法令等に基づき解説されています。
執筆後に法令の改正等があった場合、記事の内容が古くなってしまう場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをお勧めします。

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粗供養とは何?意味は?読み方は?

粗供養とは、法事に参列して故人を供養してくれたお礼として、法事の終わりに参列者に渡す粗品のことをいい、読み方は「そくよう」です。

法事に参列できずお供え(香典)を送ってくれた人には、郵送します。

なお、粗供養と呼ぶのは主に関西のみで、中国地方、四国、九州では「茶の子」、全国的には「法事のお返し」や「法事の引き出物」と呼ばれることが多いです。

粗供養は誰がする?

粗供養は、通常、法事の施主がします。

ただし、施主の兄弟や身内が用意して渡す地域もあります。

粗供養とお供えの違い

たまに、粗供養とお供えの違いを質問されることがありますが、粗供養はお供えのお礼です。

また、粗供養に似たものに「満中陰志」(まんちゅういんし)がありますが、満中陰志は、通夜や葬儀に参列してくれた人や参列できずお供えを送ってくれた人へのお礼の品のことをいいます。

粗供養と満中陰志の違い

満中陰志は、原則としては忌明け(満中陰(四十九日)法要の後)に送ることになっていますが、最近は通夜や葬儀の当日に満中陰志を渡す「当日返し」(即日返し)も増えています。

香典返しが当日返しでない場合、満中陰法要に参列した人は、通常、法事後に粗供養と満中陰志の両方を受け取ることになります。

なお、満中陰志と呼ぶのは主に関西のみで、中国地方、四国、九州では「茶の子」、全国的には「香典返し」と呼ばれることが多いです。

粗供養の金額の相場

粗供養の金額の相場は、2,0005,000です。

よく質問されるのは、1,000円、500円、200円ではどうですかということです。この点について、1,000円以下安価すぎるという印象が与えてしまうおそれがあります。値段がすべてではありませんが、忙しい中、供養に来てくれた気持ちを汲んで、それなりのものをお渡しするようにしましょう。

粗供養品のタブーとマナー。おすすめの好適品は?

粗供養品のタブーには、次のようなものがあります。

  • お酒
  • 昆布
  • かつお節

なお、加工食品の原材料にこれらが入っていても気にしなくて構いません。そこまで神経質に考えなくても大丈夫です。

また、タブーとまでは言いませんが、商品券、ギフトカード、ギフト券については、額面があからさまに分かってしまうため、マナーとして、避けた方が無難でしょう。

粗供養に関するその他のマナーとしては、不祝儀へのお返しですから、「後に残らないもの」にすべきです。

次のようなものは人気があるようで、粗供養の好適品としておすすめです。

  • お菓子
  • 洗剤
  • 海苔
  • カタログギフト
  • お茶
  • コーヒー
  • タオル

粗供養に引き菓子を付けると喜ばれる

粗供養がお菓子以外のもの場合は、粗供養のほかに、引き菓子として、おしゃれなお菓子をつけると喜ばれます。

値段は1,0003,000円程度のものがよいでしょう。

粗供養品の人気店

粗供養品の手配先としては、次のような店が、インターネットでよく検索されていて人気があるようです。

粗供養に添えるお礼の手紙(挨拶状)の文例

粗供養にはお礼の手紙(挨拶状)を添えます。

以下、文例を示します。

この度の当家法事に際しましては、過分なお心遣いをいただきまして、誠にありがたく厚くお礼申し上げます。

ささやかではございますが、お礼のしるしに心ばかりの品をお贈りさせていただきました。ご受納いただければ 幸いかと存じます。

簡単ではございますが まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

令和○年○月

○○○○(施主の氏名)

粗供養には「のし」のない紙を掛ける

粗供養に「のし」(熨斗)を付けてはなりません。

熨斗は祝い等の進物に添えるものであり、弔事には不適切だからです。

粗供養の包装は、本来、品物に紙を掛けてその上に水引を結びますが、現在は、水引が印刷された紙を品物に掛けるだけものが主流です。

このように水引が印刷された紙のことを「掛け紙」といいます。

なお、掛け紙のことを「のし」と呼ぶ人がいますが、「のし」とは、下の図のような飾りのことをいいます。

水引の結び方には、主に、蝶結び(花結び)、結び切り、あわじ結び(あわび結び)の3つの種類がありますが、粗供養には、通常、結び切りが使われます。

結び切りとは、下の図のように、本結び(堅結び、真結び)で結んだ紐の2つの端を放したままにしておく結び方のことです。

法事の引き出物の水引の色は、全国的には、下の図のような黒と白のものが一般的です。

しかし、関西では、下の図のような黄と白の水引が一般的です。

また、一周忌までは黒白か双銀(紐が両方とも銀のもの)、三回忌以降は青白か黄白を用いるとする説もあります。

仏式では蓮が描かれている掛け紙を用いることが一般的ですが、蓮の絵が無くても構いません。

水引の上に書く表書きには、関西では「粗供養」と書きます(全国的には「志」、中国地方、四国、九州では「茶の子」と書きます)。

また、水引の下には、施主の名前を書きます。

名字だけでも構いませんし、フルネームでも構いません。

なお、包装の仕方については、内掛けと外掛けがあります。

内掛けとは包装紙の内側に水引付きの紙を掛ける方法で、外掛けとは包装紙の外側に水引付きの紙を掛ける方法です。

送付する場合は内掛け、手渡しする場合は外掛けが一般的です。

粗供養はお寺さんにも渡す?

粗供養品は通常、お寺さんにも渡します。

参列者に渡すものと同じもので構いません。

まとめ

以上、粗供養について説明しました。

身近な方が亡くなると、法事関連の手続きだけでなく、役所や相続関連の手続きも必要です。

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