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樹木葬とは。遺族が後悔する理由と後悔しないためのポイント

ヒトも、本来は、自然の中に生きる動物でした。 生前は現代的な生活をしていても、亡くなった後は、やはり自然に帰りたい。 このような考え方をする人が増え、樹木葬という葬送方法に注目が集まってきています。 この記事では樹木葬について説明します。 是非、参考にしてください。

[ご注意]
記事は、公開日(2020年3月11日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。

樹木葬とは?

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木を墓標とする墓のことをいいます。

樹木葬の種類

樹木葬の種類は、次のような観点で分類できます。
  • 環境(霊園型、里山型)
  • 植樹方法(11本、シンボルツリー)
  • 葬送方法(個別埋葬、合祀、共同埋葬、散骨)
以下、それぞれについて説明します。

環境による分類(霊園型、里山型)

樹木葬ができる墓地は、霊園型と里山型に分類できます。

霊園型

霊園型は、通常の霊園と同様に区画が整地されているタイプを指し、公園型ともよばれます。 樹木葬専用の霊園もあれば、通常の霊園の中に樹木葬のエリアがある場合もあります。 それほど広い敷地が必要なわけではないので、比較的交通の便の良い場所にあることが多いです。

里山型

里山型は、元々ある里山を活かして作られた樹木葬専用の墓地です。 亡くなって自然に帰るという樹木葬のコンセプトを忠実に実現できるのは、里山型であるといえます。 里山を活かして作られるため、アクセスしにくい場所にあることが多いです。

植樹方法による分類(シンボルツリー、11本)

樹木葬の植樹方法には、主に次の2つがあります。
  • 墓地の中央にシンボルツリーを植えその周辺の区画に遺骨を埋葬するもの
  • 遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるもの
前者のシンボルツリー型は前述の霊園型で、後者の11本型は前述の里山型でよく用いられる手法です。 11本の木を植樹するには、広大な敷地が必要になるので、里山型でなければ難しいのです。

葬送方法による分類(個別埋葬、合祀、共同埋葬、散骨)

樹木葬の葬送方法には、主に次の4つがあります。
  • 個別埋葬
  • 合祀
  • 共同埋葬
  • 散骨
前述の11本型の場合は、必然的に個別埋葬になります。また、シンボルツリー型には、個別埋葬、合祀、共同埋葬、散骨のいずれの可能性もあります。

個別埋葬

個別埋葬は、さらに、カロートに骨壺を収蔵するタイプと、遺骨を直接土に埋めるタイプに分類できます。 カロートは、一般的にカタカナで表記されるため外来語だと思われがちですが、実は外来語ではなく日本語で、「からひつ(屍櫃・唐櫃)」→「かろうど(唐櫃)」→カロート、と音が変化したもので、カロートとは、墓石の下に設けた遺骨を納める石室のことをいいます。 樹木葬の場合は、墓石ではなく樹木の下にカロートを設けます。 カロートは、下がすべて石またはコンクリートになっているものと、土が露出している部分があるものがあります。 後者の場合は、露出している土の部分に遺骨を埋めることで、遺骨を土に帰すことができます。 カロートは、基本的には、骨壺ごと収蔵するためのものですが、代を重ね骨壺の数が増えてくると、収蔵しきれなくなるので、土に帰すこともできるようになっているのです。 土に帰す場合は、古い遺骨(主に33回忌を終えた故人のもの)を砕いて土に埋めます。古い遺骨はもろくなっているので、比較的容易に砕くことができます。 また、骨壺が収蔵しきれなくなった場合の対処法としては、複数の遺骨を一つの骨壺にまとめる方法もあります。遺骨を砕くとかさが減るので一つにまとめることができます。 カロートの説明が少し長くなりましたが、樹木葬の場合は、カロートではなく、遺骨を直接土に埋めるタイプの方が、亡くなって自然に帰るというコンセプトにマッチしていると考えられます。 ただし、遺骨を土に帰すと、遺骨を取り戻すことはできなくなるので、転居等による改葬の可能性がないか十分に検討してから決断すべきでしょう。

合祀

合祀(ごうし)とは、複数の遺骨を一緒に埋葬することです。合葬(がっそう)とも呼ばれます。 合祀の場合も、個別埋葬の場合と同様、カロートの中に遺骨が収蔵される場合と、土に直接遺骨が埋蔵される場合とがあります。 ただし、合祀の場合、カロートがある場合でも、骨壺はなく、遺骨がそのまま収蔵されるので、一度収蔵されると、どれが誰の遺骨かは判別がつかなくなるため、改葬の可能性がないことを事前に十分検討したうえで決断すべきでしょう。

共同埋葬

共同埋葬とは、共同でカロートを使用する点は合祀と同じですが、カロートの中に直接遺骨を収蔵するのではなく、カロートの中に骨壺を収蔵し、骨壺の中に遺骨を収蔵する点で異なります。 つまり、個別埋葬と合祀の中間のようなイメージです。

散骨

散骨とは、火葬後の焼骨を粉状に砕き、それを山や海に撒く葬送行為のことをいいます。 樹木葬の葬送方法として散骨を採用しているところは、限られています。

樹木葬には、どんな木が使われる?木を選ぶことはできる?

墓碑として用いられる樹木は大きくならない低木が一般的で、ハナミズキ、サルスベリ、ウメモドキ、エゾアジサイ、ムシカリ、ツリバナ、モミジ等があげられます。 墓地によっては木を選ぶことができ、サクラが最も人気が高いようです。

樹木葬の費用

木葬の費用は、30万~100万円ぐらいです。 植樹や葬送の方法によって費用は大きく異なります。 植樹方法による費用の違いについては、シンボルツリー型の方が、11本型よりも安い傾向にあります。 葬送方法による費用の違いについては、高い方から、個別埋葬、共同埋葬、合祀の順です。 また、カロートがあるものよりも、ないもの(土に直接遺骨を埋蔵するタイプ)の方が安い傾向にあります。 なお、樹木葬は、墓石を墓標とする通常のお墓よりも安い傾向にありますが、通常の合祀墓や散骨に比べると高い傾向にあります。

樹木葬で遺族が後悔するケースと後悔しないためのポイント

樹木葬は、個人単位または夫婦単位の契約になっていることが多く、代々同じ墓に入るという通常の感覚とは異なります。 遺族が同じお墓に入れず、樹木葬にしたことを後悔するケースがあります。 合祀の場合や、土に直接埋蔵するタイプでは、遺骨を後で取り出すことができないので、遺族が転居した場合にも改葬することができません。 この点も後悔につながることがあるようです。 したがって、樹木葬を選択する場合は、遺族となる人に樹木葬のデメリットをしっかりと伝えたうえで、よく話し合って決めることが重要です。

樹木葬ができる墓地の探し方

樹木葬ができる墓地の探し方をいくつか紹介します。

まとめ

以上、樹木葬について説明しました。 当サイトでは遺産相続に関する情報提供や、遺産相続に関する専門家の紹介を行っています。 終活の一環としてご活用いただければ幸いです。

この記事を書いた人

株式会社鎌倉新書 いい相続

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