弁護士監修記事

献体登録を検討している方と登録者の遺族が知っておくべきこと

自分が亡くなった後に自分の体を社会の役に立てる方法に「献体」があります。

この記事では、献体についてわかりやすく説明します。

是非、参考にしてください。

[ご注意]
記事は、執筆日時点における法令等に基づき解説されています。
執筆後に法令の改正等があった場合、記事の内容が古くなってしまう場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをお勧めします。

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献体とは?

献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。

献体のメリット

献体のメリットとして、主に次のような点が挙げられます。

  • 医学の発展に貢献できる
  • 無償で火葬できる

献体後の遺体は、解剖実習を行った大学にて火葬され、遺骨となって遺族に戻されます。

大学までの遺体の搬送や火葬の費用は大学が負担し、献体者や遺族の負担はありません。

また、大学の公式行事として毎年慰霊祭が行われています。

献体のデメリット

献体のデメリットとして、主に次のような点が挙げられます。

  • 遺骨が遺族に戻されるまでに13年かかる
  • 遺体が大学に搬送されるまでのタイムリミット(約48時間)があるので、それに間に合うように葬儀をスケジューリングしなければならない

若いと献体登録できない場合がある

大学によっては献体登録できる人を一定の年齢以上の人に制限しています。

例えば、札幌医科大学では70歳以上の方でなければ献体登録できません。

その理由について、札幌医科大学は次のように述べています。

近年、国や関係機関の理解も深まり、献体について広く多くの方々に認知していただけるようになり、献体登録者も増加の一途をたどっていますが、同時に平均寿命が伸び社会の高齢化も進んでいます。お若いかたであれば、臓器移植や骨髄バンクなど、医学に貢献できる道がいろいろありますが、満70歳を越えますとなかなかそういう訳にもまいりません。(角膜移植は年齢不問)その点、献体は臓器移植などと異なり、何歳になられても十分医学に貢献できる行為であることから、医学への貢献の道が狭くなった高齢の方々を優先的にお預かりするため、満70歳以上とさせていただいています。

出典:札幌医科大学 献体に関する質疑応答

臓器提供については「公益社団法人日本臓器移植ネットワーク」のウェブサイトの「移植と提供とは?」のページをご参照ください。

献体登録しても献体できない場合

献体登録をしていても、次のようなケースでは献体することができないことがあります。

  • 遺族の中に献体に反対する人がいる場合
  • 遺骨を引き取る遺族がいない場合
    ※納骨堂がある大学の場合は遺骨の引き取り手がいなくても献体可能
  • 臓器提供をした場合
  • 大学のある場所から遠い場所で亡くなった場合
    ※亡くなった場所の近くの大学に献体できる場合もあります。
  • 病理解剖(病気の原因を調べるための解剖)や法医解剖(犯罪性がある場合や死因が判明しない場合に行わる解剖)が行われる場合
  • 遺体の損傷が激しい場合
  • 葬儀用のエバーミング(遺体の防腐処理)を施した場合
  • 感染症にり患している場合

献体前後の流れ

献体前後の流れは、概ね次のようになりますが、献体登録をした大学によって異なる点があるので、ご注意ください。

  1. 献体について遺族の同意を得る
  2. 献体登録する大学を選ぶ
  3. 献体登録に申し込む
  4. 会員証(献体登録証)を受け取る
  5. 死亡
  6. 遺族が献体登録大学に訃報を入れる
  7. 通夜・告別式(任意)
  8. 遺体が大学に搬送される
  9. 大学にて防腐処理等の解剖準備
  10. 解剖学実習
  11. 大学側で火葬
  12. 遺骨が遺族に返還され感謝状が贈られる
  13. 大学の公式行儀として慰霊祭が行われます

献体登録できる大学一覧

献体登録ができるのは、医学部または歯学部がある国内の大学です。

大学の所在位置と同一の都道府県に住んでいる方のみ登録できます。

都道府県ごとの大学一覧は、以下のウェブサイトを参照すると把握しやすいでしょう。

どこの大学に申し込めばよいか分からない方や、申し込みたい大学は決まったものの申し込み方法が分からない場合は、「公益財団法人日本篤志献体協会」に問い合わせるとよいでしょう。

まとめ

以上、献体について説明しました。

当サイトでは遺産相続に関する情報提供や、遺産相続に関する専門家の紹介を行っています。

終活の一環としてご活用いただければ幸いです。

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