初七日とは。初七日までしてはいけないことや香典についても説明
「初七日」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
この記事では、初七日に関する次のような点について、わかりやすく説明します。
- そもそも初七日とは?
- 初七日までしてはいけないことはある?
- 初七日法要の流れは?
- 繰り上げ法要って何?
- 初七日法要に香典は必要?
是非、参考にしてください。
[ご注意]
記事は、公開日(2020年3月18日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。
初七日とは?
初七日とは、人の死後7日目に当たる日のことを言います(初七日は、全国的には、亡くなった日を1日目のとして7日目に当たる日のことを言いますが、関西では亡くなる前日を1日目として起算します)。
読み方は、「しょなのか」または「しょなぬか」です。
初七日は、仏教で「故人が三途の川を渡るに当たって、閻魔大王が激流・急流・緩流のいずれを渡るかについての裁きを下す日」とされており、遺族は故人が緩流を渡れるように法要をします。
初七日に行う法要のことを初七日法要と言います(初七日法要の意味で初七日ということもあります)。
初七日法要は葬儀の日に繰り上げて行われることが多くなっています。
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初七日までしてはいけないこと
四十九日法要が終わる忌明けまでは、忌中であり、次のようなことは避けるべきとされています。
- 神社への参拝
- 結婚式の挙式、列席
- 新年のお祝い(新年飾り、年賀状など)
これは、初七日までではなく、四十九日までの話です。
もっと言えば、一周忌までは、喪中であり、結婚の挙式や新年のお祝いは避けるべきとされています(神社への参拝は忌明けから問題ありません)。
初七日まで限定で、してはいけないこと、というのは、特にありません。
反対に、「したほうがよいこと」でいうと、四十九日までは、後飾り祭壇(中陰壇)の前で、線香を上げて、手を合わせ、故人の冥福を祈ることが大切であると言われています。
初七日法要の流れ
葬儀の日に繰り上げず初七日に行う初七日法要の流れは次のようになります。
- 遺族・参列者着席
- 僧侶着席
- 開式の挨拶
- 読経・焼香
- 法話
- 僧侶退場
- 精進落とし
精進落としとは、初七日法要後、施主がお坊さんや参列者にふるまう食事のことをいいます。
繰り上げ初七日法要
葬儀の日に繰り上げて行われる初七日法要のことを繰り上げ初七日法要といいます。
繰り上げ初七日法要には、戻り初七日法要と、式中初七日法要があります。
戻り初七日
戻り初七日法要とは、火葬の後に、火葬の参列者が、式場に戻って行う初七日法要のことをいいます。
通常、火葬の後には、遺骨迎えの法要をするのですが、戻り初七日法要では、遺骨迎えの法要を兼ねて行われます。
式中初七日法要
式中初七日法要とは、葬儀・告別式の中に繰り込んで行う初七日法要のことをいいます。
式中初七日法要では、遺骨迎えの法要は行われません。
また、式中初七日法要では、初七日法要の開式の挨拶がなく、どこまでが告別式でどこからが法要なのか、一般の参列者には通常は分かりません。お坊さんの法話も通常ありません。
式中初七日法要では、火葬の待ち時間に火葬の参列者が式場に戻ってきて精進落としが行われます。その際に、四十九日法要の打ち合わせを行うことが多いです。
初七日法要の香典
通常通り、初七日に初七日法要が行わる場合は、参列者は受付(または施主)に香典を渡すものとされています。
詳しくは「四十九日法要の香典について参列者と喪家が知っておくべきこと」をご参照ください(四十九日法要の香典についての記事ですが、香典について、初七日と四十九日とで特段変わる点はないので、参考になるかと思います)。
なお、繰り上げ法要の場合、初七日法要についての香典は不要です。
まとめ
以上、初七日について説明しました。
身近な方が亡くなると、法要だけでなく、役所や相続関連の手続きも必要です。
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この記事を書いた人
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