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お通夜について遺族と参列者がそれぞれ知っておくべき重要なこと

お通夜に関して、遺族と参列者が知っておくべきことについて、それぞれまとめました。 是非、参考にしてください。

[ご注意]
記事は、公開日(2020年3月6日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。

お通夜とは?

お通夜とは、一般に、葬儀および告別式の前夜に、故人の親族、友人など、故人にゆかりの深い人々が集まり、故人の冥福を祈り、別れを惜しむために行われる儀式のことをいいます。

お通夜をしない場合もある

通常、葬儀・告別式の前夜にお通夜をしますが、直葬や一日葬の場合はお通夜をしません。 直葬とは、お通夜、葬儀および告別式を経ずに、直接、火葬することです。 一日葬とは、お通夜と葬儀をせずに、告別式と火葬のみを行うことです。

お通夜について遺族が知っておくべきこと

遺族が、お通夜について知っておくべきポイントとしては、次のような点が挙げられます。
  • 喪主の決め方
  • 葬儀社に依頼する?依頼するメリットとデメリット
  • お通夜はどこでやる?
  • お通夜はいつやる?日程の決め方
  • お通夜には誰が来る?訃報の出し方
  • お通夜の服装
  • お通夜の準備
  • お通夜の流れ
以下、それぞれについて説明します。

喪主の決め方

誰が喪主になっても構いません。 また、複数で共同して喪主になっても構いません。 家族の中に祭祀主宰者(さいししゅさいしゃ)がいる場合は、その人が喪主となることが一般的です。 祭祀主宰者とは、系譜、祭具及び墳墓といった祭祀財産や遺骨を管理し、祖先の祭祀を主宰すべき人のことです。 系譜(けいふ)とは、先祖代々の家系が記されている家系図のようなもののことです。 祭具(さいぐ)とは、仏壇・神棚・位牌・霊位・十字架などをいいます。 墳墓(ふんぼ)とは、墓石・墓碑などの墓標や土葬の場合の埋棺などをいいます。 祭祀とは、神様や祖先を祭ることをいいます。 祭祀主宰者が亡くなった場合は、次の祭祀主宰者を決めます(祭祀承継者といいます)。 祭祀承継者は、次の優先順位で決めます。
  1. 前の祭祀承継者の指定
  2. 慣習
  3. 家庭裁判所
祭祀承継者について詳しくは、「祭祀承継者とは。知っておくべき祭祀承継者のルールを丁寧に説明」をご参照ください。 家族の中に祭祀主宰者がいない場合の喪主は、配偶者が務めることが多いです。 配偶者がいない場合や、高齢などの理由で喪主を務めることが難しい場合は、息子が務めることが多いです。 息子が複数いる場合は、年長者が務めることが多いです。 息子もいない場合や喪主を務めることが難しい場合は、娘が務めることが多いです。 娘もいない場合や喪主を務めることが難しい場合は、孫、親、兄弟姉妹などの血縁者が務めることが多いです。 配偶者や血縁者がいない場合や喪主を務めることが難しい場合は、友人や入居施設の代表者などが喪主の役割を務めることがあります。 この場合は、喪主とは呼ばずに、友人代表、世話人代表と呼ぶことが多いです。

葬儀社に依頼する?依頼するメリットとデメリット

多くの人はお通夜および葬儀を葬儀社に依頼しますが、葬儀社に依頼せずに行うこともできます。 葬儀社に依頼するメリットは、お通夜や葬儀の準備や進行を代行してもらえるので、遺族にかかる労力が軽減される点です。 反対にデメリットは、費用がかかることです。 葬儀社にまったく依頼せずにお通夜および葬儀を執り行うことは、かなりの労力がかかるため、あまり現実的とはいえませんが、通夜ぶるまいの料理の手配など、お通夜の一部を自ら手配することによって費用を抑えることができます。 複数の葬儀社から見積もりを取り、何を自分たちでやって、何を依頼するか検討するとよいでしょう。

お通夜はどこでやる?

お通夜は、主に次のような場所で行うことができます。
  • 斎場・葬儀場
  • 自宅
以下、それぞれについて説明します。

斎場・葬儀場

斎場・葬儀場の場合は、通常、翌日の葬儀・告別式と同じ場所で行います。 その場合、葬儀前にご遺体を搬入しなくて済むため、その分の費用がかからなくて済みます。 なお、夜通しの通夜を禁止している斎場・葬儀場もあるため、夜通しご遺体を見守りたい場合は、それが可能な会場を選びましょう。

自宅

自宅でお通夜を行う場合、葬儀はどこで行うのかが問題となります。 葬儀を自宅以外の場所で行うのであれば、葬儀前に遺体の搬入が必要で、その分、費用がかかります。 そして、場・葬儀場の利用料金は、お通夜と葬儀がセットになっているところも多く、その場合は、お通夜で斎場・葬儀場を利用しなくても利用料金が安くなりません。 なお、マンションなどで自宅が2階以上の場合は、棺が載る大きさのエレベーターがなければ、自宅でお通夜をすることはできないでしょう。 また、案内板や受付の設置が必要になり、斎場・葬儀場の場合よりも、準備に手間がかかることにも注意が必要です。 葬儀社で対応してくれる場合もありますが、依頼すると、通常は、その分の割増料金が必要になります。 また、自宅が閑静な住宅地にあるような場合は、近隣への配慮も必要でしょう。 自宅で葬儀を行うメリットとしては、故人が長年過ごしてきた思い出深い場所で、ゆっくりと故人との最期の別れの時間を持つことができることが挙げられます。

寺でお通夜を行う人はあまり多くありません。 菩提寺への思い入れが強い場合は、お通夜と葬儀を菩提寺で行うとよいでしょう。

お通夜はいつやる?日程の決め方

お通夜は、一般的には、葬儀・告別式の前夜に行います。 しがたって、葬儀・告別式の日が決まれば、自ずと、お通夜の日も決まります。 葬儀・告別式は、通常、亡くなった日の翌々日に行うので、お通夜は、通常、亡くなった日の翌日に行われます。 なお、亡くなった日の夜に親族だけで仮通夜を行うこともあります。 仮通夜に対して、翌日に行わるお通夜のことを本通夜といいます。 開始時刻は、18時または19時が一般的です。 受付開始は、お通夜の開始時刻の30分~1時間前が一般的です。 喪主を含めた親族は、受付開始時刻の30分前には会場に到着しておくべきでしょう。 通夜式と通夜ぶるまいの所要時間は、それぞれ1時間程度です。 かつては、お通夜は夜通し行われていましたが、現在は、開始から2時間程度で終了することが一般的です。 なお、このような形態のお通夜のことを半通夜といいます。

お通夜には誰が来る?訃報の出し方

以前は、お通夜は親族および特に縁の深かった人のみで行い、一般の弔問客は告別式に参列していましたが、現在は、このような違いはなく、訃報を聞きつけた故人・遺族の知人であれば、誰でも訪れる可能性があります。 ただし、職場の人などは、通常、お通夜には代表者のみが参列し、代表者以外の人は葬儀・告別式に参列します。 訃報は、お通夜と葬儀の日時と場所が決まってから出すと二度手間になりませんが、次のような人には、まず、なるべく早く亡くなったことを伝えた方がよいでしょう。
  • 家族、近親者
  • 特に親しい人
  • 現役でお勤めの場合は職場
訃報は、電話で伝えた方が確実です。 訃報を出す先がそれほど多くない場合は喪主が一人ひとりで連絡できますが、多い場合は近親者で手分けをするとよいでしょう。 また、職場や趣味などのグループについては、グループの代表者に伝え、代表者からメンバーに伝えてもらうとスムーズでしょう。 訃報を伝える対象としては、例えば、次のような人々が挙げられます。
  • 親族
  • 友人、知人
  • お勤め先、かつてのお勤め先
  • 町内会、自治会
  • 遺族のお勤め先、通学先、友人
訃報を伝える際は、亡くなったことに加えて、次のような内容を伝えるとよいでしょう。
  • 通夜・葬儀の日時・場所
  • 喪主の名前、連絡先
  • 宗派
  • 死因
また、地方の場合は、新聞のお悔やみ欄に訃報を掲載してもらえる可能性もあります。 希望する場合は、葬儀社を通じて新聞社に申し込みます。 無料ですが、必ず掲載されるとは限りません。 なお、家族葬の場合は、通常、お通夜も親族および特に親しかった友人のみで行うので、その場合は、葬儀が終わってから葉書で訃報を知らせるのが一般的です。

お通夜の服装

お通夜の際の喪主や近親者の服装について説明します。

男性

男性は、無地で光沢のないブラックスーツがよいでしょう。 上着はシングルでもダブルでも構いませんが、パンツの裾はシングルがよいです。 ワイシャツは、白の無地で、襟はレギュラーカラーまたはワイドカラーのもので、袖はカフスボタンの必要ないものか、カフスボタンをする場合は黒(留め具はシルバー)にしましょう。 ネクタイは、黒の無地で光沢のないもので、結び目にディンプル(くぼみ)を作らないようにしましょう。 また、ネクタイピンは不要です。 ベルトは、黒で無地で光沢がなくバックルが目立たないものか、または、黒のサスペンダーを着用します。 靴も光沢のない黒の無地でバックルのない紐靴にしましょう。 内羽根のストレートチップがあれば、それにしましょう。 靴下も黒の無地を履きましょう。 なお、学生は、制服がある場合は制服を着用します。

女性

女性の場合も同様にブラックスーツまたはブラックフォーマルが良いでしょう。 パンツスーツでもワンピース・アンサンブルでも構いません。 スカート丈は膝からふくらはぎぐらいのものがよいでしょう。 靴は、シンプルな黒のパンプスが良いでしょう。 ストッキングは、黒の薄手(30デニール以下)がよいでしょう。 バッグもやはり黒で光沢や飾り気のないものがよいです。 アクセサリーは真珠で一連のものがよいです。 派手なネイルをしている場合はオフした方がよいでしょう。

小物

数珠とハンカチがあるとよいでしょう。 数珠は宗派によって異なりますが、一連タイプのものであれば、どの宗派でも大丈夫です。 ハンカチは、黒または白の無地がよいです。

お通夜の準備

お通夜の準備は、葬儀社に依頼している場合は、ほとんどの部分を葬儀社がやってくれます。 遺族がやらなければならない準備は、基本的には確認作業で、以下のようなことが挙げられます。
  • 際段飾りや式場設営の確認(依頼通りになっているか等)
  • 供花の配列および贈り主の確認 ※喪主、遺族、親戚、友人・知人、関係企業・団体の順に配列するのが一般的
  • 会葬礼状と返礼品の確認(内容および数量)
  • 受付準備(受付周辺の証明を明るくして、式場の出入り口を開放)
  • 受付および案内

お通夜の流れ

遺族は、通常、次のような流れで、お通夜の対応に当たります。
  1. 受付開始時間の30分前までに遺族控え室に入室
  2. 身支度
  3. 供花の配列および贈り主の確認
  4. 会葬礼状及び返礼品の確認
  5. 受付準備
  6. 受付開始(式開始の30分前または1時間前)
  7. 式開始の15分前までに喪主および遺族の着席
  8. お坊さん入場、読経
  9. 焼香(参列者が多い場合は読経中に開始することが多い)
  10. 喪主挨拶(地域によってない場合あり)、閉式
  11. 通夜ぶるまい
  12. 帰宅または棺守り

お通夜に参列する際の注意点

お通夜に参列する際の注意について、次のとおり箇条書きでまとめました。
  • 故人と特に親しかったわけでなければ、お通夜は参列せずに、葬儀・告別式に参列すればよい(もっとも、お通夜に参列しても構わない)
  • お通夜に参列する場合はなるべく葬儀・告別式にも参列した方がよいが、難しければお通夜だけでも構わない
  • 通常、参列者も喪服を着る(喪服の詳細は、前述の遺族の項目を参照)
  • 亡くなった当日に通夜がある場合は、ダークスーツであれば平服で構わない(ネクタイと靴下は黒を用意した方がよい)
  • 香典を不祝儀袋に入れて袱紗に包む
  • 香典の相場は、友人・知人の場合、3,000円、5,000円または10,000
  • お札の枚数が奇数になるようにする(なお、9,000円は「苦」を連想させるのでNG
  • お札に新札を用いない。
  • お札の向きは肖像画が裏側にくるように。
  • 通夜ぶるまいへの誘いは受けるのが礼儀。一口は箸を付ける。しかし、長居は禁物。
  • 退席時は周囲の人や世話係に「お先に失礼します」等と声を掛ける。喪主にはわざわざ声を掛けない(たまたま近くにいたら声を掛ける)。

まとめ

以上、お通夜について説明しました。 身近な方が亡くなると、お通夜だけでなく、役所や相続関連の手続きも必要です。 こちらの記事も参考にしてください。 親が亡くなった時の手続きや連絡先についてわかりやすく丁寧に説明 ※親以外の方が亡くなった場合も参考にしていただける内容になっています。

この記事を書いた人

株式会社鎌倉新書 いい相続

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