奥行価格補正率で奥行の長い(短い)土地の評価額を安くする方法
[ご注意]
記事は、公開日(2019年6月12日)時点における法令等に基づいています。
公開日以降の法令の改正等により、記事の内容が現状にそぐわなくなっている場合がございます。
法的手続等を行う際は、弁護士、税理士その他の専門家に最新の法令等について確認することをおすすめします。
相続税・贈与税の計算のための土地の評価方法
贈与、遺贈(遺言によって財産を取得させること)または相続によってもらい受けた土地には贈与税や相続税がかかります。 贈与税や相続税は、対象となる財産の相続税評価額に対して課税されます。相続税評価額の計算方式
宅地の相続税評価額の計算方式には、路線価方式と倍率方式があり、地域ごとにどちらの方式によって評価すべきか決められています。 路線価方式では、相続税評価額は次の算式で求められます。画地補正率
画地補正率とは、路線価を基礎として各画地の評価額を求める場合に、その土地の奥行、形状、利用上の法的制限等画地の現状に応じた補正を行うための率です。 画地補正率には、様々なものがありますが、この記事では、特に、適用できるケースの多い「奥行価格補正率」について説明します。 なお、倍率方式によって相続税評価額を計算する場合は、奥行価格補正を含めた画地補正は行いません。 倍率地域の場合は、対象となる宅地の固定資産税評価額に、評価倍率表に記載されている評価倍率を乗じて(掛け算して)、相続税評価額を算出します。 固定資産税評価額が、既に奥行価格補正を含めた画地補正が行われた価額になっているため、画地補正は不要なのです。 路線価方式によって相続税評価額を算定する地域のことを路線価地域、倍率方式によって相続税評価額を算定する地域のことを倍率地域といいますが、対象となる宅地のある地域が路線価地域なのか倍率地域なのかは、国税庁ウェブサイトの「財産評価基準書路線価図・評価倍率表」のページで確認できます。相続税路線価の確認する方法
相続税路線価を確認する方法を説明します。 まず、国税庁ウェブサイトの「財産評価基準書路線価図・評価倍率表」のページにアクセスします。 1.過去の路線価図を閲覧したい場合は、閲覧したい年のボタンをクリックします(最新版を閲覧する場合はそのまま)。 相続税路線価は、毎年更新されるので、必ず、相続が開始した年の路線価を確認するようにしてください。 毎年7月初旬に、その年の相続税路線価が公表されるので、それ以前に相続が開始した場合は、7月に路線価が公表されるのを待ってから、土地を評価し、相続税を計算します。 2.路線価を調べたい宅地が存在する都道府県名をクリックします。 3.次に、「路線価図」という文字をクリックします。 4.宅地が存在する市区町村名をクリックします。 5.そうすると地名の一覧がでてくるので、宅地が存在する地名の右の路線価図ページ番号をクリックします。 ※1~5の図は国税庁ウェブサイトの「財産評価基準書路線価図・評価倍率表」を加工して遺産相続弁護士ガイド作成 路線価図ページ番号が複数に別れている場合は、それぞれクリックして宅地が面した路線が掲載されている路線価図を探してください。 国税庁の財産評価基準書のウェブページの難点は、路線価図がページごとになっており、スクロールすることができません。 探しにくい場合は、一般社団法人資産評価システム研究センターの運営する「全国地価マップ」というウェブサイトの相続税路線価図のページを利用するとよいでしょう。 全国地価マップの難点は、掲載が公表から4、5か月遅れることです。 全国地価マップでは、11月下旬頃に、その年の路線価図が掲載されます。 国税庁の財産評価基準書に話を戻します。路線価図は下図のようになっています。 ※国税庁ウェブサイトの「財産評価基準書路線価図・評価倍率表」を加工して遺産相続弁護士ガイド作成 路線価が表示されていない場合は、その地域が倍率地域であるか、または、路線価地域でも路線価が振られていない路線もあります。 倍率地域か路線価地域かは、評価倍率表で確認することができます。 ▼評価倍率表の確認方法について知りたい方へおすすめの記事▼ 路線価地域であるにもかかわらず路線価が振られていない場合は、特定路線価の価格設定を税務署に申し出るか、近くの路線価を使って評価する方法があります。詳しくは税理士にご相談ください。奥行が長大な宅地の評価方法
奥行が長大な宅地の評価は、路線価にその宅地の奥行距離に応じて奥行価格補正率を乗じて(掛け算して)求めた価額に、更に、「奥行長大補正率表」に定める補正率及びその宅地の地積を乗じて(掛け算して)計算します。地区 | 表示方法 |
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ビル街地区 | |
高度商業地区 | |
繁華街地区 | |
普通商業・併用住宅地区 | |
普通住宅地区 | |
中小工場地区 | |
大工場地区 |
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